遊び人な彼に恋しました。
「行かなくていいの……?」
「ん―いいんじゃね?他の奴らも行ってないし」
確かに……
みんなその場で顧問を見ている状態
「おい」
おずおずと顧問の後ろから出てきた女の子
うわっ……
「今日からバスケ部の新しいマネージャーになった、平田だ。」
「は、初めまして。平田音色[ひらたねいろ]です」
音色ちゃん……
名前に負けず劣らず、可愛い女の子だ……
ロングの黒髪が一つにまとめられていて、身長から全てが小さい
まさに“守ってやりたくなる女の子”という感じだ……
「可愛いな……」
……え
ボソッと呟いた春の声が、あたしの耳に異常に響いて聞こえた
“可愛い……”
そのセリフを春が女の子を見て言っているのは、初めて聞いたから
しかも言い方が、自然に呟くような言葉だったせいか、さらに胸をモヤモヤさせた
ボーッとただそのマネージャーを見つめる春
「は、春?」
ちょっと不安になりながら、春の名前を呼ぶ