遊び人な彼に恋しました。


「それと、小百合さんもよかったな」

「うん!!」


男の子かな?女の子かな?

どちらにしても、きっと綺麗な子供が産まれそう。


だって小百合姉も和ちゃんも、綺麗な顔立ちしてるし。


「あっ、そういえば……春って和ちゃんと何かあったの?」


「は?」


「なんかピリピリしてたから……」


さっきのリビングでの風景を思い出しながら、そう言った。


「特に何かあったわけじゃないけど……。敢えて言うなら、ヤキモチ……かな?」


「は?ヤキモチ……?」


「まぁね。前にヤキモチ妬かされたんだよ。和樹さんには」


懐かしそうに言いながら、あたしに笑いかけた。


ヤキモチ……?


なんで春が和ちゃんに……?


……はっ!もしかして!!


「春って!小百合姉が好きだったの!?」


「はあぁぁあ!?」


う、うるさ……


< 270 / 339 >

この作品をシェア

pagetop