遊び人な彼に恋しました。

和樹さん-春Side-



「ほらほら、座って」


さくらのお母さんがニコニコしながら、俺を向かい入れてくれる。


このほんわかしたところは、凄く俺の好きなところ。

うちのお袋と大違いだ……


「春くんはダメな食べ物とか無かったかな?聞くの忘れてて……」


「あ…「春はきゅうり以外なら食べれるよ」


……え?


椅子に座りながらさくらが平然と答えた。


「あら~。お母さんは春くんに聞いたんだけど~」


「っ///」


「さくらに聞いた方が良かったかしら?」


「ち//違っ!」


「はいはい。ほら、春くんもさくらの隣に座って」


「あっ、 はい」


未だに真っ赤になっているさくらの横に座る。


ついつい顔が弛むのを堪えて……


「堪えきれてねぇぞ」


「へっ!?」


ニヤッとした笑みを浮かべながら、俺の横に座った和樹さん。


「嬉そうな顔しちゃって」


「か、和樹さん!!」


「春?」


つい立ち上がった俺に、さくらの家族からの注目が集まる。




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