遊び人な彼に恋しました。


「い、いや、違くて……」


パニックになればなるほど、焦りからか顔がほてってくる。


さくらも顔を赤らめてるし、下手に否定するのもおかしいだろ?


それに、ずっと一緒に居ると考えればおのずと結婚も考える必要がある。


たださ、ただ……


「あの、結婚はそのうちとして、ただ今は…「ぷっ……」


……え?


「春くんはバカ正直なんだね―…」


「は?」


「からかっただけなのに、本気にしちゃって。可愛いなぁ~」


「っ!!」


からかっただと!?


可愛いだと!?


和樹さんの一言一言に、ふつふつと怒りが込み上げる。


「あはは。これでさくらのお婿さんは決定だな」


「っ!!」


「お父さんっ!!///」


そんなこんなで、さくら家との夕食タイムは過ぎていった。


――――――――――――……


「ごちそうさまでした」


「またいらっしゃいね♪」




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