遊び人な彼に恋しました。
「さくらが他の男と話しているのを見たらイラついた……」
和樹さんと初めて出会った日、しっかりそれが嫉妬というモノに変化した。
「さくらが笑うと俺も自然に笑っていた……」
ピンクの頬を弛ませ、優しい笑顔を俺に向けてくれた。
「さくらが俺だけを見ててほしいと思った……」
他のヤツなんかさくらの目に写るな。なんて本気で思った。
「全部が全部、今思えば『恋心』ってわかるのに……」
なのに俺は、さくらを手放したくないが為に……
自分の居心地の良さの為に……
さくらを苦しめながら『友人』という、大きな壁を作った。
「間違いに気づけたのも、さくらが居たからなんです。」
しっかり和樹さんの目を見た。
「さくらが俺の壁を壊してくれたから……。だから……」
俺はさくらを手に入れることか出来た。
「さくらが俺に与えてくれたモノはたくさんあります。だから、俺はそれを1つずつさくらに返していきたい。『友人』ではなく『恋人』として……」
さくらを大事にしていきたいんだ……