遊び人な彼に恋しました。


「俺はさくらが幸せならそれでいいんだ」


「和樹さん……」


「でも春くんはそんな考えしないでね?」


「は?」


「さくらだけが幸せならそれでいいなんていう考え」


なんでだ?

俺だってさくらが幸せならそれで……


「きっといつか理解する時が来るよ」


いつか……


「ただ1つだけ言えるのは、春くんとさくらは『恋人』だっていうことかな?」


「え?」


ますます意味が分からない……


「じゃあまたね」


「えっ!?ちょっ……」


俺が引き留めるのを無視して、走りながらコンビニに入ってしまった和樹さん。



『さくらだけが幸せならそれでいい』


それのどこが間違っているのか……



その答えを見つけなければならない状況は、すぐそこまで迫っていた……



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