遊び人な彼に恋しました。



――――――――――――………


「あっ!さくらっ!!」


「瑞希!ごめん!遅れた!!」


クラス会が行われるカフェの前で、手を振っている瑞希。


「確かにこのカフェ、場所が分かりにくいからね~」


そう。遅れた理由は、このカフェを知らなかった上に道に迷ってしまったという失敗。


こんなことなら、瑞希と一緒に来るんだった……


「もう始まってるから早く中に入ろう」


「うん!」


瑞希に案内されるまま、カフェの中に入る。


「あっ!さくらちゃんだ!!」


「久しぶり~~」


うわっ、みんな変わらないなぁ――


「さくらちゃんって綺麗になったよね~」


「えっ!?そんな!!」


「あっ!もしかして彼氏でも出来た!?」


「っ///」


「えっ!その反応はやっぱり…「おっ!大和!」


……え。

「あれ?ねぇ!あれって楢橋くんじゃない!?」


「あっ!本当だ!サトシが呼んだのかな?」


周りの女友達から黄色声が聞こえる。

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