遊び人な彼に恋しました。


――ガラッ


「はぁ―…はぁ―…」


勢いよく開けたドア。


「は?なんで?」


そんなドアに驚きつつ、しっかりとあたしを見つめる瞳。


奥深いダークブラウンの瞳。


「大和―……」


あたしが今、会うべきだと思った人―……


「さくら、なんで居るの?今日も帰ったのかと……」


「うん、いつもサボってごめんね」


「イヤ、お前が生徒会室に来れなくなった原因は俺だし……」


大和……


「違うよ。大和のせいじゃない……」


「でも、返事に困らせて…「うん、だからね今日返事しに来たの」


「え……?」


「大和にちゃんと返事をしに来たの」


「っ……」


それが今、あたしが一番すべきこと……


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