遊び人な彼に恋しました。
チラッと春を見ると、不機嫌な顔をしている
――ズキッ
なによ……
そんなに迷惑そうに嫌がらないでもいいじゃない……
「違うよ。ただの男友達。」
「そう?」
不思議そうに春を見る和ちゃんに続いて、あたしも春に視線を向けた
……は?
「どうも。相良春です」
ブスッとしたように、そう言った春
な、なんで、さらに不機嫌になっちゃってるのよっ!!
「初めまして。さくらの幼なじみの高遠和樹[たかとうかずき]です。いつもさくらがお世話になってるみたいで」
「なっ!やめてよ///」
保護者みたいにそう言った和ちゃん
なんか恥ずかしい!
「別に……。ってか、幼なじみ来たなら俺もう帰るから」
「え?……ちょ、ちょっと!?」
あたしが引き留めるのもシカトして、春はそのまま背中を向け帰っていってしまった
な、なによ……
「ふっ、やっぱりまだ青いな〜〜」
「は?」
クスッと和ちゃんが意味ありげに笑った