遊び人な彼に恋しました。


「ちょっ!ちょっと〜〜」


「遅刻するだろっ!行くぞっ!!」



ニコッと笑って、走り続けた


もちろん手を捕まれてるあたしも……



走って走って……やっと着いた学校



「はぁ―…はぁ―…」


く、苦しい……


ちょっと体力つけないとヤバいかな―…



「おっ、なんとか間に合ったな。」


「あっ…うん……」


周りにチラホラ見える生徒



あたしに対して涼しい顔をした彼にビックリする


この人一体……



「じゃあ、俺行くな」



「えっ!ちょっ……と」



引き留める前に、あたしの前から駆け出していた彼


そんな彼に駆け寄ってきた女の子



あっ……彼女かな……?



伸ばしていた手を引っ込めた


そうだよね……あんなにカッコいい人だから彼女くらいいるよね……



「さくらっ!よかったぁ〜。間に合ったんだね〜〜」


そう言いながら、抱きついてきたあたしの親友


中田瑞希[なかたみずき]


あたしと正反対のスポーツ万能な女の子



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