遊び人な彼に恋しました。


「俺は行かねぇからな。つ―か俺も昼休みは体育祭の話し合いあるから」



そんな暇はない。


「あっ、そういえば体育祭実行委員するんだったね。」



俺だって半場無理やりだ。



それからまだ嘆くさくらをシカトして、授業に入った


昼休みは、もちろん俺が体育祭の話し合いに行って、さくらは生徒会室に向かった



―――――――――………



「おっ、来たな。このプリント取って好きなところに座って。」


空き教室で行われる体育祭の話し合い



今年は運動場の土を全部入れ替えるみたいで、それに合わせて体育祭を早めに行う


だから新学期始まってすぐに、体育祭の話し合いが必要になったみたいだ。



チラホラ生徒達が集まってきて、席に座っていく



「あ、あの―……」


遠慮気味に耳に届いた声



「あ?」


隣を振り向くと、マネージャーがいた



「あんた、確か……」


「あっ、マネージャーの平田音色です。……お隣いいですか?」



「あ、あぁ―…」



少し笑いかけ、隣に座った平田。



小さく華奢な体。


きっとこういうヤツを“守りたくなる女”って思うのだろう。



一目で可愛いと判断出来るその顔。


でもこれくらいの顔なら、免疫あるからな―…



そこで思い出すのはさくらの顔



あいつも黙っとけば、可愛い部類に確実に入る


実際にたくさん告白されてるし。




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