遊び人な彼に恋しました。
「拓海、悪ぃ―。俺、練習遅れていくから」
「あぁ。分かった」
拓海に部活のことを伝え、教室を出た
体育倉庫は学校の裏側にあって、少し不気味な場所
特に暗くなると、心霊スポットにもなりかねない。
――ガラッ
借りてきた鍵でドアを開ける
うわっ……めっちゃほこりっぽい……
口元を押さえ、一通り周りを見渡す
こんなほこりっぽいと、すぐには作業が始められそうにないな……
「あの、先輩……」
ん?
「あぁ、マネージャーか。」
黒のジャージに身を包んで立っていた
「ポール出すにも、まずは掃除からしねぇとこれは無理だぞ」
「やっぱりそうですか…。普段使わないですからね……」
そう。この学校には体育倉庫が2つある。
さすが金持ち学校っていいたいところだけど、こっちの体育倉庫は普段使わないものばかりを集めた、まぁ、物置みたいなものだ。
年に一回しかない体育祭で使うものは、自ずとここに入れられる
「あの、じゃあ片付け始めましょうか……」
「あぁ。そうだな」
それからほこりっぽい倉庫の中に入り、片付けを始めた