遊び人な彼に恋しました。


「せ、先輩って、さくら先輩の彼氏じゃないって本当ですか?」


まだ頬を染めたまま、そう聞いてくる



「は?さくら?違うよ。さくらはダチ。俺の唯一の女友達。」



「やっぱりそうなんですか……」


「やっぱり……?」



「あっ、昨日さくら先輩も言ってたんです。相良先輩は友達だって……だから……」



なんか……ムッときた。


自分だって友達だと言っておきながら、さくらが俺のことを友達だと言ったこと。


イヤ、そりゃ―俺らは友達だよ?


彼氏でも彼女でもない、ただの友達。



だけどさ……なんかさ……


「先輩?」


あぁ―っ!もう!マジ最近俺、何な訳!?


昨日だって和ちゃんとやらに、会った時だって……



さくらがあんなにも、彼氏ってこと全否定するから……


イヤイヤ、だから彼氏じゃないって!!



俺は男友達だろ!?


そしてさくらは俺の女友達……



そう、女友達なんだよ……



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