遊び人な彼に恋しました。
「いいか、俺が手本みせてやるから」
偉そうに……
春はニヤッと笑ってボールを投げた
「っ……」
「なっ♪」
悔しい……悔しいけど……
春の投げたボールは綺麗にシュートされた
「筋力が違うんだよ。さくらとは」
ふふんっと鼻を触りながら、見下すように見られる
「っ!次は絶対にシュート決めてやる!」
負けず嫌いのあたしのクセが出た
「無理無理。」
「無理じゃない!!」
うぅ〜〜絶対決めてやるんだからっ!!
「さくらが決められるはずないだろ?」
――プッチーン
もぉ、頭きたっ!
「このシュート決めたら何でも言うこと聞いてよ!!」
「は?何でそうなんだよ」
「あれ〜?もしかしてあたしが決めたらどうしよう、とか思っちゃってんの〜?」
「はあ!?さくらなんかに無理に決まってるだろっ!」
“なんか”
今こいつ、さくら“なんか”と言いました?
「ふっ…。絶対決めて命令聞いてもらうから」
「はっ、さくらが決めたら何でもやってやるよ。」
鼻で笑う春にイライラ度はピーク
絶対……
絶対決めてやる。