遊び人な彼に恋しました。


「最低……か」


今まで何人もの女に言われてきた。


他の女に言われても何も思わなかったし、感じなかった……



なのに……


「痛ぇ―な―…」



さくらの言葉は胸に突き刺さった



―――――――――………


「ただいま……」


「おっ、やっと帰ってきたか。不良少年」


「兄貴に言われたかねぇよ」



リビングのソファーにドカッと座っている俺のバカ兄貴


相良正毅 [さがらまさき]


「今日は誰とデートだったんだ〜?」


デートじゃないから……



「遅くなったから、さくらを送っていってた。」


「は?さくらちゃんって……ついにお前の彼女になったの!?」


「なんでそうなんだよ……。ただ、こんな夜道を1人で返すわけにはいかないだろ。」



「そっか―っ。優しいな♪春くんは♪」


……ウゼッ



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