遊び人な彼に恋しました。


……と思っていたのに……


「じゃあね〜」


「バイバ―イ」


周りのクラスメイトが手を振りながら、教室を出ていく


謝るタイミングを逃して、もう放課後……


逃したというより、完璧にスレ違っている


朝は昨日のことを気にしすぎて寝不足だった俺が遅刻……


授業中に話そうにも、さくらは優等生だから授業中に話しかけたらさらに怒りを買うだろうし……



昼はさくらは生徒会に、俺は体育祭実行委員に……



そんなこんなで、放課後に……


よしっ!でも放課後なら……


意を決して立ち上がり、隣のさくらを呼んだ


「さく…「さくら〜っ」


――ガクッ



中田のやつ、邪魔しやがって!!


「ねぇ、ねぇ、今日遊びに行かない?」


「ごめ〜ん。今日も生徒会なんだよね―」


「は、また?そんなに忙しいの?生徒会って?」


「あぁ、うん。引き継ぎが何かと大変でさ……」


「そっか〜、残念。」


「ごめんね。また今度遊ぼ」


よし!会話終わったな!!

「さく…「あっ!じゃあさ、途中まで一緒に下りようよ」


はあ!?


俺の言葉を遮るばかりか、俺の邪魔までする気かよ!!



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