遊び人な彼に恋しました。
届かない想い-さくらSide-
生徒会を終え、急いで体育館に向かった
昨日、様子がおかしかった春
ついイラついてあたしも怒っちゃったけど、ちゃんと話し合えばよかった……
そう思い、今日は朝から話すタイミングを伺ってたけど、何かとスレ違いこんな遅くなってしまった
もう春は帰っただろうか?
少し息を荒らしながら、体育館まで走った
すると目の前に見覚えのある姿が……
「拓海くんっ!!」
「あれ?さくらちゃん」
制服に着替え終わっていて、スポーツバックを肩から下げている
「ねぇ、春知らない?」
「春?春ならまた自主練だってよ。」
ってことはまだ帰ってない。
ホッと胸を撫で下ろした
「なぁ、さくらちゃん。春と何かあったわけ?」
「…え?」
「今日の春、バスケでも調子悪かったし、何より様子が変だった……」
「あ……うん……」
曖昧な返事しか出来ない……