遊び人な彼に恋しました。
「だから友達のお前とそんな風に付き合ったりとかは……」
あぁ―…違う。
あたしが、女として……春の“彼女”として見てもらえないってことだ……
「だからさ……さくら」
そっか……
「他のことなら何でも聞くし……」
そっか……
「パフェでも食べに……え」
あたしは、春の彼女にはなれないんだ……
「さ…さくら……」
ゆっくりとあたしの頬に近づいてくる春の手
その手から逃げるようにして、一歩後ろに下がった
「なんで―……」
呟くような春の声が聞こえたが、表情がわからない……
イヤ、わからないわけじゃない……
春の表情が見れないんだ……
だって……
「何で……泣きそうな顔するんだよ……」
春を見たら、涙が溢れそうなんだもん……
「さ…「春……あたし帰るね……」
「は……?」
「ごめん……ちょっと1人になりたい……」
こんなこと言ったら、ショック受けてるってバレバレだけど、今はそんな気さえ回らない……