遊び人な彼に恋しました。
Third*Friend

決心の先に-さくらSide-



「おはよ―」


「うん、おはよ……」


「……さくら?どうした?元気ないよ?」



不思議そうに瑞希が首を傾げてあたしを見る


「ちょ、ちょっと寝不足で。」



半分本当で半分嘘。


寝不足なのはバスケの試合が……


春のことが気になったから……



「ねぇ、そういえば聞いた?」


「何を……?」


「男バス、負けちゃったんだって―」


「……え」



県でも有数の強豪チームなのに……


「なんか、春の調子が悪かったみたいだよ。」


「っ……」


春の調子が悪い?


まさかあたしが応援にいかなかったから?



でも、そんなわけ……


あたしが行こうと行かないと、関係ないよね……



「さくらさ、春と何かあった?」


「え……」


「さくらが悲しい表情してる時は、春のことを思ってる時が多いから……」


っ……



さすが親友というのだろうか……


何も隠せないんだろうな―…



< 96 / 339 >

この作品をシェア

pagetop