遊び人な彼に恋しました。
Third*Friend
決心の先に-さくらSide-
「おはよ―」
「うん、おはよ……」
「……さくら?どうした?元気ないよ?」
不思議そうに瑞希が首を傾げてあたしを見る
「ちょ、ちょっと寝不足で。」
半分本当で半分嘘。
寝不足なのはバスケの試合が……
春のことが気になったから……
「ねぇ、そういえば聞いた?」
「何を……?」
「男バス、負けちゃったんだって―」
「……え」
県でも有数の強豪チームなのに……
「なんか、春の調子が悪かったみたいだよ。」
「っ……」
春の調子が悪い?
まさかあたしが応援にいかなかったから?
でも、そんなわけ……
あたしが行こうと行かないと、関係ないよね……
「さくらさ、春と何かあった?」
「え……」
「さくらが悲しい表情してる時は、春のことを思ってる時が多いから……」
っ……
さすが親友というのだろうか……
何も隠せないんだろうな―…