遊び人な彼に恋しました。
「何があった?」
「……春に告白っぽいことしちゃった……」
「はあ!?」
教室で話していたあたしたちに、クラス中の注目が集まる
「あ、あたし…つい……言っちゃって…「ちょ、ちょっと移動するよっ!」
そう言って、腕を引かれる
連れてこられたのは、教室から離れた空教室
「み、瑞希……?授業始まっちゃうよ?」
「バカッ!そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!?それに、そんな顔で授業受けれないでしょ?」
「……え?」
そんな顔?
そっと頬に触れた
「あっ……」
触った手に感じた水気
「あ、あたしっ……っっ」
泣いてたんだ……
だから瑞希は気を使って……
――ギュッ
「バカだな―…、辛いなら泣いてもいいんだよ?」
「瑞希……」
「あたしの前でまで我慢しなくていいんだよ。」
「ウゥ〜〜瑞希ぃ〜〜」
抱きしめてくれている瑞希の制服をギュッと握り、泣いた……
そんなあたしに瑞希は何も言わず、頭を撫でてくれていた