恋が降った日


あたしは・・・この瞳に嘘なんかつけないと思った。



だけど、やっぱり口をついて嘘がすらすらとでてくる。





「あははっ。ちょっとね。心配してくれてありがと。」



『言えって。気になんだろ!?

オレ、聞いてやれるぞ??』




再び、あたしを覗き込む瞳。



びっくりした。





想河が話しかけてくれたコトにもびっくりしたけど、それ以上に、想河があたしのことを心配してくれてるってことに。



想河はやっぱり優しい。




でも・・・・





あたしはちょっと躊躇う。


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