You Love
今でもそれは変わらない。
だから他の子が涙の話をしているのを聞きたくない。
涙に告ったとか…
聞きあきるぐらい耳にしてきた。
そのたび、心が痛んだり切なくなったりしたけど
今ではもう慣れてしまったみたいで
いつの間にか日常になっていた。
「凛はなんで諦めないの?」
親友の麻由が尋ねてきた。
「なんで諦めなきゃいけないの?」
それを私は見事に質問返しにする。
「だってもう12年間以上片想いしている訳じゃん!?」
「うん。」
「冷めたことないの?」
「ない。」
私は即答した。
だって本当の事だし…
本当に今まで冷めたことないんだもん