You Love

今でもそれは変わらない。

だから他の子が涙の話をしているのを聞きたくない。

涙に告ったとか…

聞きあきるぐらい耳にしてきた。

そのたび、心が痛んだり切なくなったりしたけど

今ではもう慣れてしまったみたいで

いつの間にか日常になっていた。

「凛はなんで諦めないの?」

親友の麻由が尋ねてきた。

「なんで諦めなきゃいけないの?」

それを私は見事に質問返しにする。

「だってもう12年間以上片想いしている訳じゃん!?」

「うん。」

「冷めたことないの?」

「ない。」

私は即答した。

だって本当の事だし…

本当に今まで冷めたことないんだもん
< 2 / 7 >

この作品をシェア

pagetop