不思議の国はいかが? ~Wondar Landへ       ようこそ!~
私の問いに

何故だかユキトさんは少し

困り気味な顔をしてしまった。

ユキト:「ハハハ……。

何故なのでしょうか……。

それが分かっていたなら……

もっと

早く貴女の元へ来ていたかも

しれないのですが……。

それに……

もっとすんなりと

貴女を……

この世界から連れ出せていたかも

しれないのに残念です……。」

アリス:「え……?

どういうこと……??」

私は……

ユキトさんの言っていることが

よく分からなかった……。

だって……あまりにも

唐突なことだったから。

私の疑問は軽く受け流して

いきなり、ユキトさんは

私の後ろ側に回り込んで

抱き締めながら、話し続けた。

ユキト:「フフ……。

言葉の通りですよ。」

アリス:「……え?ユキトさん?

………。

それよりも……!

あの……何で

私の後ろに回り込むの……??」

ユキト:「何故でしょうか…?

今、とても貴女を……

こうやって……

抱き締めたくなったのです。」

私は、その言葉を聞いて何だか

安心している自分に気付いた。
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