不思議の国はいかが? ~Wondar Landへ       ようこそ!~
振り返った先に落ちていたのは

一冊の‘錠の付いた本’



一つの‘小さな鍵’

だった……。

この時の私には

とても想像なんて

出来なかったんだ……。

‘本’と‘鍵’が

不思議の国への

‘入口’に

なっているなんて

思わなかった。

私以外には今

この場には誰もいない筈なのに

落ちていたものだから

不思議に思った私は

その‘本’と‘鍵’を

拾ってしまったの……。

その二つを拾った私は

とりあえず

自分の部屋に戻ることにした。

……今、あの温室に

近付いてしまったら

ダメな気がしたから。

そして私は、

足早にその場を後にした。
< 4 / 16 >

この作品をシェア

pagetop