妄想彼氏
「ふ…藤坂君?」

「何?」

耳元で囁かれ私の鼓動は一気に速くなった。

『告白したほうがいいのかな』

その時、私の頭に浮かび上がった人物。

「…弥生」

(また弥生の知らないところで私は…)

「…離れて下さい」

「もう…今日は帰って下さい」

藤坂君は私の以外な声に驚いたのか、目を見開いていた。

「っという事で…早く帰ってくれる?」

後ろからした声に私は反応し、振り向こうとした。

「水季…ゎ…」

私が名前を呼んだ途端、水季は私をに後ろから抱きしめた。

水季の顔を見ると、その瞳はまるで敵を見るかのようだった。




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