妄想彼氏
みんなと。
「利緒ってぇまだ好きな人とかいないのぉ?」
「ゔっごめんね」
私は話を合わせるのが苦手。
と言っても恋愛系だけど。
みんなは彼氏とか好きな人とかいるけど、私はいない。
クラスに人気の人はいるけどあまり好みではない。
告白はされた事があるが、毎度友達として好きなんだ、と受け取ってしまう。
いっそ一人になったほうが楽というところまできた。
話を合わすのが正直めんどくさい。
でも変ないじめに合うのは嫌なので適当に相手をする。
「はぁ〜私、何してんだろ…」
そんな中、私以外にもい一人悩んでる人がいる。
弥生だ。
弥生はとても可愛いと思う。
さらさらのボブの髪。
似ている有名人はAKBのあっちゃん。
そんな彼女の悩み事は…
「裕也に告白したほうがいいのかな…」
相変わらず可愛い悩み事。
そう、彼女の悩み事は、好きな人に告白するかどうか。
藤坂君と弥生は小学校からの仲だ。
でも告白すればその関係でさせ失うかもしれないと弥生は言う。
(真剣に悩みすぎだろ…)
と、みんなは思うが口にしない。
でも、私は弥生の恋を応援する一人であった。
藤坂君を取り合ってるその辺の女子みたいじゃなく、こっそりと藤坂君に恋をする弥生を応援したいと何故か思う。
「あっ塾の時間…帰るね」
私はそう言い残し、教室を後にした。