ファンタジーフラグはいつたったのか
残念でもイケメンはイケメン。
「いや〜、俺最近ここに引越してきたばっかでさぁ!!ぶっちゃけ学校どうやって行けばいいか分かんないんだよねー!ニャハハハハハハハッ!!!!」
爆笑しながら扉に爪先を突っ込んでくる彼を初めて怖いと思った。
「だからいっしょに学校行ってよ?頼むって!!」
「知るか!!人ん家の玄関に無理矢理入って来ようとするやつなんぞと誰が登校してやるか!!!」
「え、じゃあ足退けるからさぁ!!」
「・・・分かった」
私が返事をすると、彼はすんなりと足を退けた。
「・・・・」
「・・・・」
―――――パタン
「〜〜ってオイコラァァァァァァァ!!!約束が違うだろ!!!!」
そう。
私は約束に反して扉を閉めたのである。
「ハハハ!!馬鹿め!こんなご時世に他人を信じるから騙されるのさ!!!」
・・・決して私の性格が歪んでいるとかではない。
残念とはいえ、彼もイケメン。
そんなヤツと登校なんてしたら・・・明日から私の The 平凡 life.が失くなってしまう!!
女の妬み恨みは恐ろしいんだぞ!!