ファンタジーフラグはいつたったのか
「〜〜〜〜〜!!!」
扉の向こうではまだ彼が何やら文句を叫んでいたが、私は気にせずに自分の部屋がある二階へと足を進めた。
「あら、学校行くんじゃなかったの?」
「今日はゆっくり行くことにしたの」
「そーなの?遅刻しないようにね?」
と言う母との会話と、
「おい、なんか外で誰か騒いでないか?」
「また近所のガキンチョが騒いでんじゃない?」
「そーかな?まあ、そーだろうな」
という父との会話をしているうちに三十分が経ち、そろそろ家を出ることにした。
今から出れば、朝のHRの五分前には学校に着くはずだ。
「行ってきま〜す」