いつか、きっと。



「あ、そだ。
今日は俺ん家で
夕飯らしいから来いよ」


私が大好きなユッケを
食べようとして
吹きそうになった。


「わ、わかったけど。
あんま大声で言わな」


いでよ、と言おうとして
えっと、確かナンパ王として
知られている草木先輩が
はいってきた。


「え~~~~?
何?俺ん家来いよって…。
直樹くん。このこ彼女ですか?」


はぁぁぁ~、
やっぱ大声で言われたら
誰かしら聞こえちゃうじゃん。


けど、そのまえに直樹が
訂正してくれた。


「いやいや、冗談きついっす。
こいつただの幼馴染っすから」


うんうん、とうなずくと
草木先輩はつまらなそうに
うなだれて、私にアドレスを聞いてきた。


「赤外線でそうし~~ん、
メール待ってるよ~~」


いわれるがままに交換を
してしまい、小さくため息をついた。

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