いつか、きっと。
◎1...
-Miho
「ふー…」
窓から通り雨を眺め
授業の話なんて
右から左に流れていたら
頭を叩かれた。
「美帆っ!
もうお弁当タイム!!!」
えっ?
前を見るとと日直の人が
ぎっしり書かれた黒板を
実にあっさり消していた。
下を見ると
見事なまでに綺麗な
真っ白なマイノート
「…紗耶…ノート
見せてください」
究極なまでの
低姿勢をとると
大きなため息をつき
笑いながら言われた。
「いいから早く
お弁当食べよ」
紗耶に一度抱きついて
すぐにお弁当の準備に
とりかかった。