いつか、きっと。
「あっ、そだ
明日サッカーの試合
一緒に見に行かない?」
紗耶にいきなり誘われ
思いっきり飲んだばかりの
ミルクティーを
吹きそうになりつつ耐えた。
「えっ!?
あのナンパから発展した
彼氏さんは?」
確かその彼氏さんは
バスケ部で、
他の球技になんて
興味はなかったはず。
「あぁ、別れた。
あと見に行くのは友達をだよ?
杉野愁ってやつ」
ああ!
愁くんは知っている。
紗耶の仲良い男子友達の
一人だったと思う。
…にしてもさすが紗耶。
標準よりかは軽いが
細すぎず、面白くて
よく笑う紗耶は
よくモテた。
男友達がたくさんいて
彼氏もコロコロとは言わずとも結構変え、
元カレを男友達に変える
敵がいない子。
一見女子に敵を作りそうだけど、
女子からもモテているため、
本当に敵無しだ。
…正直うらやましい。