いつか、きっと。


「いつ?」


自分で作ったお弁当の
卵焼きを口にいれる。

…甘っ、
砂糖いれすぎたかな、


手帳で確認した紗耶は
私に手帳を見せてきた。


「5月18日
空いてる?」


私も自分の手帳を開くと
丁度空いていた。
前後にはバイトマーク。


「うん、空いてる」


そういうと紗耶が
タコさんウィンナーを
私の口に放り込んだ。


「お礼」


笑顔で言われたら
私だってテレちゃう。
さすがモテる子だ。



お弁当箱を片して、
いつものように
紗耶はいろんな人と
話にいって、

私は窓側の席に座って
通り雨じゃなかった
ザーザーと降る雨を眺めた。



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