いつか、きっと。
試合が終わると紗耶に
連れられて選手たちのところに向かった。
「紗耶ー!!!!
俺勝ったから「おめでと~」
愁くんの言葉を無視し
紗耶はサッカー部の
知り合いみんなと
話しだした。
え、ちょ、紗耶!
私何してたらいいのよ!
まさかの一人にされ
オロオロしていると
小野くんを見つけた。
笑いながら選手仲間と
話している。
水道で髪を洗ったのか
シャワー後のような
感じでタオルで
かなり濡れた頭を拭いていた。
何でかっこいい人は
かっこいいことばかり
やってるんだろう。
どうしても目がそらせないまま
小野くんを見ていたら
目があった。
しかもバッチリと。
で、目が離せなくてずっと
視線をあわせていると
小野くんはくすっと笑って
視線をそらし、
選手控え室を出ていった。