いつか、きっと。


あ、
嫌だったのかな。
変だったのかな。


ただ視線を外された
だけなのに‥
息をしたら
ため息になって
外に出ていった。


「井上さん…だよね?」


……?
名前を呼ばれて
振り返ると思いっきり
笑顔な小野くんが
立っていた。


「え、あ、はい!!
井上美帆です!!」


わけわからなくなって
夢かとまで疑うくらい
嬉しくて、
全然笑顔を作れず言うと
小野くんが飴をくれた。


「はい、岩塩飴。
塩分たっぷりのうまい飴

さっき試合応援して
くれてたよね、
だからこれ」


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