『いまでもずっと、愛してます。』
「おはよう!」
教室に入ってすぐに探すのは、いつも窓のそばにいるあいつ。
彼はいま、すごく気になってる人。
決してかっこいいわけじゃない。
でも、好きなんだ。
「お、富田じゃん!!」
当たり前のように、恭祐がわたしの席に座ってる。
「ちょっと!勝手に座るな!」
いつものケンカが始まった。
毎日、こんな感じ。
だから疲れる。楽しいからいいけどww
「朝からいちゃつくな~」
ももがからかってくる・・・
そう、わたしの好きな人は恭祐じゃないのに、いろんな人に勘違いされるんだ!?
しかも、恭祐はモテる(らしい)から、恭祐ファンの人からにらまれるの・・・
かんべんしてよ~
ポカっ
「痛っ!なにすんだよ、ばか!」
紘太が頭をたたいてきた。
「おぉ~こえ~ww」
「うっさい!ばか!」
となりの席は、学年で一番のばか、三浦紘太だ。
ばかがうつりそうで嫌なんだけど・・・
ふと視線をかんじた。
「・・・」
駿介と目があった。
「・・・なに。顔見しないでくんない?」
あぁ・・・またやっちゃった。
シュンの前では素直になれない・・・
「うっせーな。俺の勝手だろっ」
「こっちは迷惑なの!!」
はぁ・・・
ほんと、かわいくないな。わたし。