交差点L
だからね、クラス別で座った時
君が隣ですごいドキドキしたの。
顔真っ赤になっちゃうし、
緊張するしで、恥ずかしくて
君の方向けなかった。

そしたら君が、腹減ったぁ―って話しかけてくれた。
ここで話さなきゃ、もうチャンス無いかもって焦って、とっさに
言葉返したんだ。

「そうだね―」

これが私の精一杯だったの。
自分の恥ずかしがりなとこが
嫌んなった。そしたら君が
自己紹介してくれた。

「俺、松嶋健太。よぉしく。
城咲花燐さん。」

えっ?
なんで私の名前…………
知ってるの私だけだと思ってた。だからテンパっちゃって……ね?

「えっ?
なんで私の名前知ってるのっ?」

君はにっこり笑って誤魔化した。「…私も人のこと言えないか…」ぼそっと呟いて、クスッ。

おかしぃの。また変な事考え
ちゃった。君が私の事知ってた
こと……もしかして……
心の中で呟いた。

「愛の力?」

なんてね。そんなわけないかっ。
< 5 / 15 >

この作品をシェア

pagetop