+ love song +
 

「何だよ。」


と兄貴を睨みつつも呼び掛けに
一応反応する。


「爽歌どうなったよ?」


不敵な笑みで聞いてくる。

言ってる事が分かんなかった俺は“はっ?”と素っ頓狂な声を出す。

すると兄貴は“ココッ”と自分の指である処を指差す。

兄貴の意味為す言動と行動に気付いた俺も
兄貴同様に不敵な笑みを浮かべ。


「スゲェぞ」


と一言応えた。

俺のその返答に満足した兄貴はさっきよりも深い笑みを浮かべた。

するとさっきまで
黙々と、でも満面の笑みで歩いていた親父が不意に後ろにる俺達を振り替えるといきなり目をパチクリさせた。


「あれ?……爽歌は?」


と親父がいい終えたとほぼ同時に
俺と兄貴は後ろをガバッ振り替えった。


「「え"っ!?;;」」


とかなり珍しく二人の声がハモった。




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