+ love song +


暫く走り続けやっと馴染みの顔触れ達の姿が見えてきた。

それにいち早く気付いたらしい父さんが私の名前を呼び手を振ってくれていると


「「爽歌っ!!」」


と二人がほぼ同時にこちらを振り向いて私の名前を同時に呼ぶ。


―とても仲の悪い兄弟には思えない

と苦笑する


「どこ行ってたんだい?
父さんいつの間にか爽歌が居なくなってたからビックリしたよ」


と苦笑混じりに言ってくる


『心配かけてごめん。
ボ~っとしてたから、つい』


父さん達に軽く頭を下げて謝る


「まぁなにも無かったんなら良かったよ

でもボ~っとしてたら危ないからね」


優しく言ってくれる父さんの声を聞いていたら
自然に笑みが零れた。


『うん、分かった』


と言い父さんに微笑みかける

すると私の態度に満足したらしい父さんは私の頭を優しく撫でて
“行こうか”と言いまた歩きだす。
その後ろに私たちも付いて歩きだす。



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