+ love song +


「まだつかねぇの?;;」


拒むのを諦め、
自分で歩きだした大翔が
未だ続いている白い廊下を眺めながら父さんに問い掛ける。


「もうすぐ着くさ!
………多分。」


「多分って……;;」


「んまぁ
細かいことは気にすんな!」


と言い、父さんは長い廊下をまた歩きだす。


「あぁ~マジで会いたくねぇ~;;」


と、両腕を自分の後頭部に寄せたままの大翔が呟いた。


『まだ言ってんの?』


「だってマジで嫌なんだもん」


と、口を尖らせて言う大翔。

あんたは小学生か…;;


『って言うかなんでそんな嫌がるの?』


「そ、それは!……そ、その…


だ、だって……ブツブツブツブツ…」


噛み過ぎだし;;
と言うか


『あの、何言ってるか全く聞こえないんだけど?』


「と、とにかく!
アイツには会いたくないの!;」


意味分からん


『………へんなの。』ニッ


「っ!!///」



大翔の顔が急に赤くなった


『ん?
どした?顔赤いよ?』


「何でもねぇよ//

ってかへん言うな!!」


元に戻った 笑


『だって事実じゃん 笑』


「おい;;

っつかそれ本人の前で言うか?
普通?」


『言う。』


「即答かよ;;笑」


等と二人で雑談をしながら父さんの背を追い掛けて行く。



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