たとえ神様に嫌われても

side*唯




「ゅい…っ」

ギシ…


「アァッ…ゅい…っ」

「……っ」


ベッドのきしむ音と
見慣れた彼女の声が響く


「ゆ…ぃ…好き…ぃ」

名前を呼ばれるたび
自分の名前が汚れていきそうで
そっと耳を塞いだ



高橋唯(タカハシ ユイ)
高校2年

言っとくけど
これは売春みたいないいもんじゃない

愛してた女を抱いてるだけ


そう

愛してた…





< 11 / 21 >

この作品をシェア

pagetop