たとえ神様に嫌われても
声にならない感情
side*桜羅
「神流っ!」
目覚めた場所は保健室
さっき気分が悪くなったから
美波に押されて保健室に来たんだった
目の前には…誰?
「汗スゴいよ?」
あ…
「ありがとぅ…」
同じ学年だよね…?
「…誰…?」
「ぁん?あぁ、俺?高橋唯、7組」
高橋…唯?
そっちは?と言わんばかりの顔
「あ、あたしは…篠田…桜羅…」
「ふーん…何組?」
「え…4組」
「神流って彼氏?」
ドキッ…
「え…ぁ…」
目頭が熱くなる
涙が頬を伝うのがわかった
「え…?」