たとえ神様に嫌われても
ギシッ…


「大丈夫?」

目の前には高橋君が心配そうな顔で見てる


「ごめ…っ」




「話だったら聞くけど?
話すだけでもけっこー楽になるよ」


こんなこと初めて言われた

みんな神流が死んで
あたしを可哀想な子って見てた


こんな風にあたしを受け入れてくれる人



「ありがと…高橋君」

「あー…高橋君ってやめてくんね?」

「え…?」

「唯とかでいいよ」


そう言って笑った彼の顔は
羨ましいくらいで…





「神流は―――…」


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