愛しの姫の攻略方法


「ちょっと、逢沢…
どこ行く気!?」


もーすぐ一時間目始まるんですけど。


「…とりあえず、ついて来い。」


えぇー…。


授業はぁ?


別に授業をサボるのはいいんだけどさ(←いいのかよ!by作者)、二人で授業サボったらまた皆に勘違いされそうだし。

それが、問題だ。




ガラッ




逢沢に連れてこられた場所は…

最近使わなくなった視聴覚室。


「…??」


ここにあたしを連れてきて、どーするんだろ?


「宮前は、あの崎本とかゆーやつが好きなのか?」


…はぃ?


「や、まぁ好きは好きだけど…
恋愛感情じゃないよ?」


あたしは、隼人を幼馴染として好きなだけ。

恋愛感情は…少しもない。

多分隼人も、そう思ってるだろう。


「…なんだよ、たく。
焦って損した。」


逢沢は頭を抱え込んで、その辺にあった椅子にどかっと腰をかけた。


「なんで焦ってたの?」


「別に。」


別にって…

答えになってねー!
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