愛しの姫の攻略方法


「じゃ、誰が好きなんだよ?
分かんねーなぁ。」


分からなくていいから。



「…あ。
そういえばさ、来週祭りあるだろ?
一緒にいこーぜ!蓮!」


俺は、話を変えて蓮を祭りに誘った。

つか蓮以外に行く相手いねー。

ダチ皆勉強とか言ってるし。


一日くらい遊んでもいいよなぁ?


「おぅ!
それだ、それ!
俺も誘おうと思ってたんだよ!」


蓮はうんうん、と頷いた。


よっしゃー!


やっぱ蓮はつきあいいいよなー。


勉強なんて、高校生のすることじゃねーよなー?

やっぱ祭り!

祭りだ、わっしょい。


「俺と、憐と、憐のダチと、あと…崎本も居るんだけどさ。」


ほー。


結構な大人数だな。

まぁ人数は多い方が盛り上がるし、いいよな。


「おぅ!
…つか、良かったな蓮。
愛しの姫と一緒に行けて♡」


蓮の、愛しの姫=宮前


…のこと。

< 136 / 233 >

この作品をシェア

pagetop