愛しの姫の攻略方法
ぱちっ
ここ…
あ。
保健室?
そうだ、えっと俺…
「…っ!?!?」
俺の寝てるベッドに、手をおいて、寝てる、夏海。
そうだ、俺倒れて…
夏海、添い寝してくれてたのか。
変わってないな。
いじっぱりだけど、優しいところ。
「…ぅ、ん…?」
ぎょぉっ!!
…夏海が、目を開けた。
「さ…佐々木?」
「ち、ちち…千歳…」
いつの間にか夏海とも呼べなくなるほど、俺と夏海の距離は遠い。
「…俺、そろそろ教室戻るわ。」
「え、無理しちゃダメだって。
さっき倒れたんだし。」
いや…
夏海と保健室で二人なんて、そっちの方が無理だから。