愛しの姫の攻略方法


「取り敢えず…
まぁ、教室戻るわ。」


俺は、ベッドから起き上がった。



「…っ!」


まだちょっと頭が痛い。


「ダメだって!
佐々木、顔真っ赤だし…
絶対熱ある!」


顔真っ赤なのは…

夏海の前だからと思うけど。


「取り敢えず、熱計って!」


ないっつってんのに…


「ほら、早く!」


しゃぁねえ。


早く計って早く教室帰ろ。




俺は、脇に体温計を挟んだ。




ピピピピピ………





「38.5…」


「熱あるじゃん!」


「うん…え、熱!?」


熱!?


熱…

本当だ、熱あるじゃねえか!
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