愛しの姫の攻略方法
俺と夏海は、校門を出て、俺ん家に向かう。
「悪ぃ、夏海。
迷惑かけて…」
「別に迷惑じゃないし。
寧ろ授業サボれてラッキーみたいな?」
ははっと笑って見せる、夏海。
ドキッ…
俺、夏海の笑った顔好きだ。
大口開けて、頬赤くして、笑うとこ。
明るく、元気に笑うとこ。
「やっぱ、荷物持つわ。
自分の荷物だし。」
女子に荷物持たせるとか…俺のプライドが許さねえ。
しかも、好きな奴だぞ?
尚更許さねえ。
「いいから、いいから。
こんくらい持てるし。」
持てるか、持てねえかの問題じゃねえんだよ!
「俺が持つって。」
俺は荷物を取り上げた。
「…もぅ。
んじゃ、半分こしよ!」
半分こ…??
夏海は、俺の鞄の持ちて、2つのうち、一つを持った。
「これでいいでしょ?」
「…っ////」
これって…
手繋いでるみたい、じゃね?