愛しの姫の攻略方法
「ちょっ…
佐々木、顔真っ赤…
熱上がってきたんじゃないの!?」
確かに。
熱上がってる気がする…。
つか夏海が隣にいると、余計熱上がるんですけど。
「おんぶしよっか?」
「なんでやねん!!」
“なんでやねん”って言っちゃったよ!!
大阪人でもねえのに。
「あたし結構力には自信あるよ?」
夏海は自慢気に俺に言う。
てか力あるとかないとかいう問題じゃねえし!
荷物持たせるのも嫌なのに…
おんぶとかって、プライドが許さないどころじゃねえ!
「家もーちょいだし。
大丈夫だって。」
俺は、夏海に笑って見せた。
「無理しちゃダメだよ?
佐々木って結構無理するし。」
え…?
「なんで、俺のことそんな知ってる…みたいな?」
「へ?
そりゃ、だっていつも佐々木のこと見…」
その先をいう前に、夏海は自分で自分の口を抑えた。
「…ゎ、忘れて!
今の…っ////」