愛しの姫の攻略方法


「結構回ったね~!」


「おぅ!
千歳、食べてばっかだったな。」


「う、うるさいなぁーっ!」


他愛もない会話だったけど、光輝とは気まずならずにすんだ。


てか、とっても楽しかったー!


「じゃ、そろそろ帰ろっか。」


「あ、ちょっと待て。」


…?

帰らないの?


結構まわったし、もう帰るんじゃ…?


「あ、あのさ。」


光輝は、顔を赤くしながら…

でも、真剣な顔で、あたしを見てる。


目があってるのに。


光輝は、目をそらさない。


「ど、どうしたの…?」


急に、そんな真剣になって…。


「俺さ…実は…」


光輝が何か言いかけた時、花火が





ドーーンッ





と、鳴った。
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