愛しの姫の攻略方法
「は?
…夏海、俺のこと嫌いじゃねえの?」
「そんなわけないじゃん!」
悔しいくらい、好きだよ。
中学ん時から…
光輝のことだけ見てた。
好きだったから、近寄った。
大好きで。
でも、無理だって分かってたんだ。
光輝は、モテるし。
その頃の光輝は、女の子カケたりしてたし。
あたしなんかが、光輝の彼女になれるわけないって、分かってた。
だから、友達でもいいからって思って。
光輝の隣は、あたしの場所。
そう思って、光輝の側に居た。
「好きって…友達って意味?」
「違えよ!
その…あれだ。」
光輝は、目線を一回そらした。
だけど、またこっちを真っ直ぐ見た。
「恋愛感情…だよ。
な、夏海を…女として見てるっ////」
…!!!
頬に冷たいものが流れた。
雨…じゃないよね。
あたしの、涙だ。